2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

自分の目と感性を大事にする。 「クマグスの森―南方熊楠の見た宇宙―」

最初にLEO3さんへのプライベートな返信で失礼します。 大丈夫ですよ。 足で回って手で触れて、 本を探す楽しみは、デジタルでは代替できませんので。 ということで、本題です。 やっぱりとんぼの本は素晴らしい。また買ってしまいました。 そもそも南方…

空手バカ一代ファン必読! 「極真外伝―極真空手もうひとつの闘い」

昔、週刊少年マガジンのグラビアで突然「プロ空手」なるものが大々的に紹介されてビックリした覚えがある。 黄色や赤の派手な空手着を着た猛者たちが各自の必殺技を披露しており、○月○日バトル開始!みたいな記事だったと思う。 当時熱烈な「空手バカ一代」…

仕事を全うすることは凄いことだ。 “「面白半分」の作家たち”

これは、「第三の新人」以降の昭和の小説家が好きな人にはたまらない一冊です。 何せあの「面白半分」の生みの親である名編集者・佐藤嘉尚さんが創刊から休刊に至るまでの経緯を編集長を務めた作家の思い出を交えて書き綴った回顧録なのだ。 登場する作家(…

ノラ・ミャオが最高に可愛い! 「ドラゴンへの道」

・・・というわけで、おかげさまでブログを始めてから1年経ちました。改めてLeo3さんに感謝です。 ※おまけ ↑これを観ると、今でも興奮します。

観たら吐きそうになる。 「選挙」

これって、市会議員選挙のドキュメンタリー映画。 小泉劇場まっただなか、 政治の素人「山さん」が自民党公認で選挙に立った。はたして彼の運命は・・・?! というお話だが、 観て胸が悪くなった。 これを観ると政党がいかに「選挙活動」という儀式を候補者…

昭和プロレスの匂いが楽しめる。 「ザ・レスラー」

また古本屋で、いいもの、見つけた。 1986年に刊行された写真満載のプロレスラーインタビュー本だ。 開くと、まずは、登場メンバーを見るだけで楽しい。 グリーンボーイ時代の前田日明や高田伸彦、ヤングライオンの山田恵一、現役バリバリのザ・グレートカブ…

日本が誇る天才! 「谷岡ヤスジ」

従来のマンガの範疇を突き抜けたという意味で「天才」と呼べる人は意外にいない。谷岡ヤスジと手塚治虫だけだと思う。 凄い漫画家は、何より「線」が凄い。(これは拡大して、ポスターなどにしてみると分かる) 谷岡ヤスジの線は、中でもとてつもなく凄い。 …

ロゴの力。 「天才の息子 ベレー帽をとった手塚治虫」

これって、「天才の息子」というメインタイトルが指す通り、実は手塚真が自分のことを書いた本なんですね。 確かに手塚治虫についての面白いエピソードもたくさんあるがあくまで自分のルーツとして描かれており最後は全て、自分に落ちている。 その点に読み…

一度泊まってみたいな。山の上ホテル 「行きつけの店」

昨日はラッキーだった。 近所の古本屋で、買いたいと思っていた文庫本に2冊まとめて、巡り合ったからだ。 一冊なんと150円で、合計300円。しかも、レジに出したらキャンペーン中で100円引きで合計200円なり。 一冊は「行きつけの店」。 私は山口瞳のエッセイ…

一番好きな絵本 「ちいさいおうち」

この絵本はたぶん私が通っていた東住吉幼稚園にあったのだと思う。 繰り返し、繰り返し、繰り返し、読んだ記憶がある。 それからウン十年・・・今もグチャグチャの日常の中でふと、この「おうち」を思い出すことがある。 きっと外見はこんなオヤジになっても…

郷野聡寛のファンです。 「文系総合格闘家 Gの文豪」

プロレスに加えて勿論総合格闘技も好きです。 中でも好きなのは郷野聡寛。 パンクラスで喧嘩を売った頃から注目はしてたのですが「紙のプロレス」の記事や「戦極」などの解説(これが素晴らしい!)などで彼のコメントに触れているうちにその人となりのファ…

ザッツ・大阪芸人魂! 「真面目ちゃうちゃう可朝の話」

これって、あの談志もシャッポを脱ぐという破天荒芸人・月亭可朝が、平成11年に出した本。 タイトル通り、博打やヤクザや女など不真面目な話も一杯なのですが、それ以上に面白いのが、芸談の部分。この内容が素晴らしいのにビックリしました。 知らなかった…

二つの猪木の顔。 「テレビ朝日が伝えた 伝説のスポーツ名勝負・いま明かされる舞台裏の真実」

1976年6月26日(土)昼下がり。 当時高校生だった私は、学校を出るのが13時過ぎになって、最寄駅駒場東大前駅まで汗だくで走っていた。途中、喫茶店内のテレビで試合が始まっているのが見えて「やばい、家に帰る前に終わってしまうかも・・・」と焦りに焦っ…

向田邦子の温もり。 「触れもせで」

向田邦子のファンだ。好き、と言うより、憧れ、と言った方がいいかもしれない。 ただ本を読んでただけなのに・・・心に超素敵な「向田邦子像」が刷り込まれてしまった。不思議なことだ。 こんな作家は向田邦子だけである。 なので、彼女に関しての情報は、極…

人生いろいろ、仕事もいろいろ。 「編集者 石原正康の仕事」(プロフェッショナル仕事の流儀)

先日、TSUTAYAで石原正康さんの「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見かけて思わずレンタルしてしまった。OAは見てないので、このDVDが初見。 石原さんは幻冬舎の常務で、村上龍「13歳のハローワーク」120万部、天童荒太「永遠の仔」200万部、五木寛之…

コンテンツの力を信じよ。  「日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で」

読み始めて30分で、呆れました。 自分でこれだけ自分が小説家だと力説するくらいなら、この人はもっと「小説」の力を信じるべきだと思う。 私は独創性のある面白いコンテンツには、人を呼び寄せる力がある、と思っている。 ネットや言語には呼び寄せる力や伝…