2008-01-01から1年間の記事一覧

しばらく、さよなら。 「約束の地」

大掃除で、たまりにたまった本から、少し捨てることにした。現状は大きめの本棚に5つ、それに加えて地べたに段ボール2つ分くらいだろうか、文庫やら単行本やら雑誌やらがある。本棚一つ分を開けるのが目標だ。 今回は思い切って捨てることにした。 基準は…

高川秀格 「人間には忘れるという能力がある」

高川秀格は、戦後本因坊戦に9連覇して名誉本因坊になった昭和の名棋士。 この言葉は彼が10連覇を目指す戦いで、当時新進気鋭の坂田栄男九段に敗れどっかーんと落ちた時のものだと記憶している。 「人間には忘れるという能力がある」 穏やかな人柄と棋風で有…

スティーブ・マーティンのサドの歯医者 「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」

「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」は大好きなミュージカルだが、中でも出色は、スティーブ・マーティン演じる「サドの歯医者」。 登場シーンがコレですが・・・ この後に登場するビル・マーレイ演じる患者との掛け合いがまた凄い。(これはもう、ほとん…

笑いのヒロポン映画 「サボテン・ブラザース」

疲れたとき、気分が落ちたときの特効薬がコレ。 見れば必ず、元気になる! (しかも合法) スティーヴ・マーティンチェヴィ・チェイスマーティン・ショートわれらが、3アミーゴよ、永遠なれ。 ※「サボテン・ブラザース」 監督:ジョン・ランディス http://m…

CLIMB EVERY MOUNTAIN 「サウンド・オブ・ミュージック」

好きな曲です。 ※「サウンド・オブ・ミュージック」 http://d.hatena.ne.jp/choina1919/20080425/1209167976↓ファン必読!史上最高の紹介文。(蕩尽伝説より) http://www.mypress.jp/v2_writers/devenir/story/?story_id=325913

思わず血が騒ぐ! 連続テレビシリーズ「デクスター」

主人公は、連続猟奇殺人犯を追う腕利き鑑識官。名前はデクスター。 プライベートの彼は、ごく普通に仲間と遊び、そく普通に恋もする、ごく普通の若者でした。 でもただひとつ違っていたのは、彼自身も猟奇殺人者だったのです。 - 作品を「奥さまは魔女」風に…

スティーブ・マーティンの「King Tut」

昨日に続いてためしにYouTubeで探してみたらあった、ありましたよ。 YouTubeって、やっぱ凄い。 それに同タイトルの動画の数々からアメリカ中の人がスティーブ・マーティンのリップシンクで遊んでいたことが分かり、改めて彼の人気の凄さが分かりました。 い…

昔を思い出す

1曲目 http://jp.youtube.com/watch?v=HnqUAbGMjLI2曲目 http://jp.youtube.com/watch?v=ZkwEK9AYQHg3曲目 http://jp.youtube.com/watch?v=C8D40b9qL-84曲目 http://jp.youtube.com/watch?v=INY3kQJbylc

コミュニケーション本の名著! 「ヨイショの達人」

立川談志ビートたけし浅草キッド長嶋茂雄美空ひばり ・ ・ ・上がっていく人には、上がっていく理由がある。周りに人が集まる人には、集まる理由がある。面白いものを作れる人には、作れる理由がある。 高田文夫の鋭い目線で解析するとなんとその秘密は、 「…

衝撃の結末 松田聖子の「プルメリアの伝説 天国のキッス」

これって、松田聖子のアイドル最盛期に撮られたものだけにお話の作りが、ピュアなラブストーリーなんですがラストがモノ凄い。 さんざん引っ張った中井貴一との恋愛を遂に成就させようとした、その瞬間、 ヒロインの松田聖子が 波の揺れでコケて、乗っていた…

がんばれ!プロレスラー 「プロレス 金曜8時の黄金伝説」

私の友人に酒を飲むと未だに子供の頃に観たプロレスの話をする奴がいる。 そいつは広島出身で幼稚園くらいのときに地元に国際プロレスが来たらしい。 最初の一言はいつも同じ。 「そのとき、間近で見たんだよ。 モンスター・ロシモフ(※)、を!」 この一言…

新田たつお初期の大傑作! 「ガクエン遊び人」

これって、当時はまだローカルだった吉本新喜劇的な笑いとテンポを全国誌のマンガに持ち込んだ画期的な作品だと思う。 やくざ顔負けの不良中学生たちとピントのずれた教育愛に燃える花田先生のやりとりがメチャクチャ面白かった。 「ウガー」しか言わない、…

天才・田村信 「できんボーイ」

なぜか、主人公の名前が「ちゃっぷまん」。 なぜか、効果音が「ずももも」「しゅびびび」とか、全て平仮名表記。 そして、 そして、 なぜか、必ず「しり」を出す。 「できんボーイ」は、天才にしか生み出せないギャグ漫画。不朽の名作だと思います。 もっと…

坂口安吾の「言葉」

尾崎:先ず訊きたいのは君の「堕落論」だ。 堕落せよといっているんだ。 その意味は僕の解釈によればいままでの権威というものを捨てろ、今までの規約を一応御破算にせよ、それは停滞しているから、人生は常に流動しているものだ、権威や規約は動かぬ、そこ…

寸止め無しが面白い  「和田秀樹公式 HIDEKIWADA.COMマガジン」

マスコミがフィルターをかけて視聴者・読者の視界から除外しようとしている意見や情報。 今の世の中、寧ろ、そういうものに、関心があります。 とは言っても、ネットの書き込みや匿名情報は、必ずしも信頼できない。特定の人の悪意、思惑に、乗せられる危険…

テレビなんかそのうちなくなるよ! 「kamipro(紙のプロレス)」

最近試行錯誤を続ける「kamipro(紙のプロレス)」。 長年のファンとしてはここ数年、読むたびにゲッソリさせられることが多かったが 今号は凄く面白い! 何が面白いかと言うと 安藤健二(ルポライター)清田益章(超能力者)土屋敏男(第2日本テレビVOD事…

脳みそに刺さる 「地下鉄を降りて……」

このマンガ、ほんの16ページの小編。 最初はたぶん「奇想天外」で読んだのですがそのときは作者名もチェックせず何ともなく読み過ごしてしまいました。 ところがこのマンガの何かが脳みそのどこかに刺さっていたようで、後から時々ふと思い出すようになり…

いよいよ小鍋立ての季節到来  「池波正太郎 梅安料理ごよみ」

ついに、寒くなってきました。 明晩あたり、梅安を見習って、大根と浅蜊の小鍋立てで熱燗なんていかがでしょう? レシピは、この本に掲載されてます。 ※「池波正太郎 梅安料理ごよみ」講談社文庫 佐藤隆介/編 筒井ガンコ堂/編 http://www.e-hon.ne.jp/bec/…

私は自分の人生を生きているだけだ 「見城徹の劇的3時間SHOW」

もう1か月以上前の話だが「劇的3時間SHOW」というイベントに参加させて頂いた(なんと無料!)。これは、最前線にいるコンテンツクリエイター10人が日替わりで3時間という時間を好きに使う、というイベント。私が観せて頂いたのは、見城徹さん、石井光久さ…

まるで箱庭 「小津安二郎の映画読本」

小津安二郎って、お店のネオンや提灯の文字も、自分で書いていたんですってね。 「小津安二郎映画読本」を読んだら、カメラマンの川又昴さんのインタビューでそんなことが書かれてました。 カメラのアングル俳優の立ち居振る舞い、セリフ回し小物を初めとす…

盤に潜れ! 「ハチワンダイバー」

恥ずかしながら、大学の囲碁将棋部に4年間いたことがあります。 このマンガは人に薦められて読んだのですが、当時のことをいろいろ思い出しました。 この手の勝負事には強い弱い関係なく、人生の尺度や足場をそれに託している連中がウヨウヨいます。 彼らは…

幻想が膨らむ 「秘伝 当身術」

一昨日、会社の前の古本屋で見つけた。こういう変な本は大好き。 柔道のルーツは、日本柔術。元をたどれば合戦での武者同士の肉弾戦の中で生まれた実践的な武術だった。 だからそこには当然、「当身」という打撃技も含まれていた。 鎧武者同士の肉弾戦を想定…

カッコいいとは、こういうことだ  「さすらい」

永遠のマイトガイ・小林旭が、自分の半生を語った本。 デビュー当時の大部屋暮らしでのいじめ、美空ひばりとの結婚と離婚、映画の斜陽化による人気の低下、事業失敗による大借金 ・ ・ ・ 読んでみるとスポットライトの裏ではメチャメチャ嫌な思いも、死にた…

他山の石 「ビートたけしの賞味期限」

高信太郎が売れる前には仲のよかったビートたけしとの蜜月時代を振り返って書いた本。 この本の凄いところは、売れる前はあんなに応援してあげたのに売れ始めたある日を境に全く相手にされなくなった、あいつはヒドイ、ということが綿々と書き連ねてあるとこ…

小林信彦の立ち位置 「天才伝説 横山やすし」

小林信彦。 この人の本質は「編集長」なのだと思う。 言ってみれば「小林信彦」と言う雑誌の「編集長」。 どんなに売れてようと、売れていまいと編集長は媒体の価値を絶対と考えないとやっていけない。媒体が、対象物に飲み込まれるワケにはいかない。 だか…

ハードボイルドファン必読の傑作論文! 「大藪春彦を量的に分析する」

昔、新評社が出した「大藪春彦の世界」に大藪ファンなら絶対読んでおかなくてはならない永遠不滅の傑作論文が掲載されています。 それが、佐藤秀郎さんの「大藪春彦を量的に分析する」です。 実はこの論文、大藪春彦の小説を全部読みなおして作品別・主人公…

あがき続ける男たち 「アンチェイン」

史上最高にカッコいいドキュメンタリー映画。 「あちら側(一般社会)」では確実に負け犬の烙印を押された男が、「あちら側」との鎖を引きちぎろうと、あがき続ける。思いきり「ボーダー」の世界です。 登場人物はアンチェイン梶(キックボクサー)と、ガル…

アンチェイン・マイ・ハート 「ボーダー」

コミックは発表された瞬間に、作者の手から離れ、読者のものになる。 幻想かもしれないと感じていても、永遠に、蜂須賀先輩に憧れ続けると思います。 ※「ボーダー」 狩撫麻礼原作、たなか亜希夫作画 http://jp.youtube.com/watch?v=Zb5Q_waKDCE

三国志と言えば・・・「柴錬三国志・英雄ここにあり」 

漢学を学んだ柴錬ならではの独特の文体、言い回しが最高にエモーショナル!もう何度読んだか分かりません。 もちろん、柴錬のこと、物語を追っているだけではない。 全編を通じて描かれているのは「至誠」に殉じる豪傑・英雄たちの美しい姿。 いくらでも栄達…

斬人斬馬!三国志英雄博覧会映画  「レッドクリフ」

この映画が前篇とは全く知らなかったぞ(笑)。でもそんなことはどうでもいい。 何しろ、とてつもなく面白かったんだから。 冒頭の30分、趙雲が阿斗を背負って、曹操の大軍相手に獅子奮迅の大脱出、これを見ただけで三国志好きのリピドー最高に達し、続く関…